将来の安定とは

2023年4月26日

　昨年、高校の求人を初めてだしたんですが今の所電話の一本もかかってこないんです。まあ、予想はしていたんですが悔しいですね。

　求職者全般に言える事かもしれませんが高校求人も有名企業が好まれるんですよ。先生もその子のやりたい事と言うよりか優秀な子を一流企業に出す、そんな感じで親もどんな職種と言うよりか何処の企業に入るのかに重きを置いていると思うんです。でもね実際そこに入ってみると面白くないとか潰しがきかないとか多いんですよ。

　私達親の世代は「大企業に入れば一生安泰！」という事を言われていたし、実際私が高卒で入った会社を辞める時は上司に「ここにいれば一生安泰やのに😔」と言われました。でも今は大企業でも淘汰されていく時代ですから時代錯誤な考えになってしまっていると思うんです。

　先生と話をさせていただいて分かった事は、今の高卒で就職する人たちは「近い！休みが欲しい！給料が良い！」という声が多く「これがしたい！」みたいなやりたい事を考えている生徒は少ないそうなんです。なので先生や親の意向が強く反映されるんやと思うんですよね。

　そんな先生や親はまだまだ昭和の感覚が残っていて安定した仕事（大企業）を就職の基準にしているんです。まあ親世代自身が先が見えない中、子供に先を見て就職先をアドバイスできるのかと言うと難しいですからしょうがないとは思うんですけどね。

　でもそうなるとうちみたいな小さな鉄工所を希望する子達なんていないと考えて間違いないね。

　高卒で就職するレベルの人たち（私もそう）は、中途半端に大きい所に就職したからと言って全く将来の安定なんて約束されないんですよ、なので手に職をつける事こそが将来の安心に繋がると私は思うんです。ですから先生方や親御さんには安定した企業と言う昭和的概念は捨てていただき、安定した職業（手に職）という考え方に変えてもらいたいですね。しかもその方がものづくりの業界も盛り上がりますしね😊

　まあ、色々変えていかないといけないけど、まずは自分の会社を若者がやってみたいと思える会社にしないとあかんね、頑張ろ😁

と言う事で今日もうちの作ったステンレス製品をどうぞ！