若者にとって町工場なんて眼中にもない

2023年11月2日

　SNSで若者が町工場に来ないという趣旨の話をしたら、理由の一つに町工場という響きが悪いという指摘があったんです。

問題は山ほどあるけどこれ考えた事無かったですね、確かに町工場

・まちこうば

決して響きがいいとは思えない。

「私、町工場に就職するねん！」

って若い子が言ってるところ想像できへんわ。今でこそ私もこの呼び方に愛着があるけど、若い頃だったらどうなのか「町工場に就職するねん！」自慢しては言えないかな。

　私が小さい頃、父親が工場で働いていると言うだけで小ばかにされたし、大丈夫？という目で見られた。

こんな話をすると大体こういう意見が出てくる。

「私はそんな目で見ない！」

「この仕事に誇りを持っているんだ！」

「なくなったら自分たちが生活できないぞ！」

でもね、それはこの話とは別なんです。

　町工場は、世の中に無くてはならない仕事をしているのは事実ですし、自分達のやっている仕事に誇りを持つのは当然やと思っている。でもね、自分達のやっている事がいくら世の中の役にたっていようが、周りから汚くてレベルの低い仕事って思われ敬遠されていたら存続していけないんですよ。

　呼び方もそうですが今の現状を守る事に何の意味もなくて、本当にこの仕事に誇りを持っているのなら、きっちりと次の世代に繋げていくように考えないといけないんです。なので自分たちのやってきた事ばかり押し付けるのではなく時には若い子に耳を傾け合わせる事も必要なんですよ。そして若者にやりたいと思ってもらえる環境にしていかないと取り返しがつきませんよ。

　私が若い子に知ってもらいたい事は、素晴らしい仕事なんだ！自分たちの生活がこの仕事によって支えられているんだぞ！という事ではなないんです。

　町工場ってね、小さい会社やから色々やらないといけない。なので覚える事も沢山あるし自分のスキルもどんどん磨いていかないといけない。イメージでは何も考えずにただボ～っと作業をやってるイメージやけど、はっきり言って頭悪かったらできませんよ。頭こねくり回してアイデアだして成功した時の快感はたまりません。

要するにおもろいんですよ！

自分がやってみて町工場って思った以上にクリエイティブやし楽しい仕事やと感じたんです。それを若い子に知ってもらいたい、そして私がこの仕事は天職だと思えたように若い子達にも自信と誇りを持って生きていってもらいたいんですよ。

ちなみに、ブラックな会社も多いから選ばないといけませんけどね😁