なかたに亭 閉店
私25年以上前、小さなイタリア料理店でデセールを担当していたんですが、休みのたびに勉強と称してレストランやケーキ屋さんをめぐってました。ランチなんか一日3回とか行ってましたし、ケーキ屋さんでも1店舗で10個とか食べてましたね(アホでした)😁
そんな食い意地が貼っっている私 勉強熱心な私が谷九で働いていた頃、お客さんが「美味しいから!」と買ってきてくれたのがなかたに亭さんのケーキとの出会いでした。
舌の上を滑らかに流れていくムース、組み合わされた素材が口の中で輝きだし香りがあふれ出てくる。たくさんのパーツがこれほど一つに調和したケーキはなかなかない。それが面白くてニヤッ!っと一人で笑ってしまうようなケーキなんですよ。
そしてなかたに亭さんが凄いのはレベルの高いケーキと言うのはもちろんですが、それを大量に作り出せるところやと思う。小さな店のデセールでなら作る事が出来ても沢山の量のケーキを作るのはとても難しい。従業員一人一人にこの感覚を持たせ大量にこのレベルのケーキを作り出すって至難の業やと思うんです。同じレシピで作ったとしても個々の人間により全く違うものになってしまうというのはざらで、現に世の中には沢山のお店がありますが、このレベルで仕上がっているお店は数えるほどしかありませんからね。
なかたに亭 閉店
そんななかたに亭さんが閉店すると聞いてさっそく行ってきました。オープン1時間前に着いたのにこんなに凄い行列なんです。このお店が愛されていたのが分かりますよね。なんか目頭が熱くなる😭
見慣れた看板も何故かせつない。
行列が進み中に入ってもまだまだ人がいっぱい。
美味しそうなケーキたちが並んでいます。購入制限があって生菓子6個とチョコと焼き菓子で4個までやったかな?むっちゃ悩みましたよ!
欲しいものと写真映えを考えたセレクト!
今回買ったものではアヴリルがとてもなかたに亭さんらしいムースだったと思う。赤い果物のムースの中にピスタシュのクリーム、そして生地とまわりの木苺のチョコレート。全ての素材が口の中で合わさり全く違和感なく滑らかに調和し音を奏でるかのように口の中を流れていく。
ケーキは物語の様なものだと思っている、感覚を研ぎ澄ましその世界観に浸るのがとても心地よい。でもね、だいたいどれかが突出していたり口に触ったり滑らかさを邪魔したりするから現実に引き戻されるんです。
そう言えばあれから25年経つんですね、色々なお店に行きましたがムースのケーキで、特にチョコレートムースのケーキでここを超えるお店は大阪にはないと思います。また一つ名店がなくなってしまった…。
今までありがとうございました😭
生菓子は無理やから皆にも焼き菓子を買ってきました。アールグレイのパウンドケーキ!
という事で、今一番うれしいお土産はなかたに亭さんのケーキですね!誰か買ってきてくれへんかな~~😁
↓↓↓ホームページも是非ご覧ください!
閉店って寂しいいね!😁
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