テクノファーム20周年！2
20年って結構長いよな～と思って調べてみました。起業して20年の生存率、0.4％ですって、凄いな！！でもこれほんまかな？創業時に取引している会社ほとんど潰れてへんけどね。これが本当やったらほとんどの会社潰れてるはずやからね。実態の無いような会社の設立が多いとか色々あるんちゃうかな？まあそんなに興味無いからいいねんけどなんしか凄くない？って一人で思ってます(#^.^#)
2002年、私はレストランで働いていたんです。そして自分で言うのもなんですがお客さんに人気があったんですよ(#^.^#) 「竹中君の好きなワインあけていいよ！」と何度も飲ませていただき本当に可愛がっていただきました。そんな時可愛がっていただいたお客様数名がお亡くなりになられたんです。ショックでしたね。でもね、その時思ったんですよ。私お客さんの事心配してるけど自分の両親に親孝行してないわって。父は昔から私に一緒に仕事をしようや！と言っていたのを思いだしました。その時会社も暇だったんで私が入れば風向きも変わるかもしれないという思いもあり父と仕事をすることに決めたんです。そして父に言いました。
私 「俺、仕事手伝うわ！」
父 「仕事無いで！良いんか？」
私 「いいよ、仕事無いんやったらほかでバイトでもなんでもするから」
テクノファーム入社初日、今までレストランで日が変わるまで仕事をしていたんで5時に父と家に帰る車の中で「こんな早くに帰るなんてなんか悪いことをしているみたいやわ」って話をしました。そして帰りに得意先に寄ると「仕事決まったで！」と言われ図面を何十枚も渡されたんです。そうなんです、１年間全く仕事がなかったのに私が入社した初日に仕事が決まり、それから半年間休みなしで夜中まで仕事したんですよ(;^ω^) しかも父親は一回集中すると止まらないんで下手したら朝から仕事をはじめて休憩や食事をとらずに夕方までなんてざらにありました。完全なブラック企業でしたね(;^ω^) 最初は俺持ってるわ！って思いましたけど途中から持ってるんかな？て疑問に変わりましたね☺
そして2008年忘れもしないリーマンショックですよ！その年の暮れに得意先の社長に「来年は仕事無いぞ！」って言われてほんとになかったんですよね。毎日暇で胃に穴が空くような思いをしました。そして一年後父が私に「仕事探しとけよ！当座のお金無くなったら廃業するから」と言うんです。ほんとこの時辛かったですし何も出来ない私が情けなかったんですよね。
まあ、運よくその後仕事が戻り廃業する事はなかったんですが、この出来事があったんで私に危機意識というものが植え付けられたんだと思います。そしてその一年後父が私に「わし仕事辞めたいねん、後やるか？」と突然言ってきたんです。なんか鉄を触り始めて半世紀、もう飽きたらしいんですよね。私悩みましたよ、だってリスクはあるしやるとしても一人ですからね。でもね、この先の人生で社長をやる事なんてないだろうし、この製缶技術を終わらせるのはもったいないという気持ちになったんですよ。
2011年5月、私が代表取締役に就任し嫁さんが事務をやるという感じで新たにスタートしました。父は手伝ってくれてはいましたがいつ辞めると言ってどこかに行くかもしれないんで早急に人を募集したんです。この時って今より失業率が高かったんでハローワークに出すと何軒も電話があったんです。でも、頑固な父親がいる親子二人の会社、現実は厳しいですね。人は来るけど1日で辞める、来て昼ごはん買いに行って帰ってこない、はなから面接にすら来ない。もうね、人間不信になりましたよ。でもそんなメンタルやられた私のもとに一人の男の子がやってきたんです。
面接で聞きました「うちの会社何やってるか知ってるの？」すると即答で「知りません！」そしたらなぜうちに面接に来たか聞くとハローワークで営業の求人を探していると受付のおっちゃんに「今は手に職付けた方がいい！」と言われ製造で探し直し画面を開いた最初にうちが出てきたから「ここで良いわ」と決めたそうなんです。「こいつもすぐ辞めるやろな。」そう思いましたよ、でも一週間たち一年たち父と私の板挟みにあいながらも続けてくれたんです。その子がＮ君、今ではテクノファームの工場長ですからね、この子が来てくれたから今のテクノファームがあるんですよ(#^.^#)
話はそれましたが社長になって右も左もわからず、かと言って父親も社長業はどういうものかなんて考えるような人間ではないし業績も良くなかった、正直戸惑っていたんです。すると御世話になっている得意先のＫさんが会社に来た時に「とりあえずブログやってみはったら！」と言ってFC2ブログの設定をしてくださったんです。藁にもすがる思いだった私は「これを止めたら会社が潰れる！」と願掛けをし仕事終わりに毎日ブログを書きました。ブログって簡単に見えて難しいんです、最初は色々思いつくんですよね、でもある時急に頭が空っくださったぽになって書くことが無くなるんですよ。いわゆるネタ切れです。それでもね会社潰れるって願掛けしてるんでやめられない、無理やりネタを作って続けましたよ。今ではネタが無いと言いながらも習慣化されてしまってるんで出来るんですが当時はストレス以外の何者でもなかったですね(#^.^#) でもね、ある時そのブログを見てとある会社さんから仕事の依頼で電話がかかってきたんですよ。涙出ましたね、忘れられないですわ。そして今でもその会社さんとはお付き合いがあるんです(#^.^#)
人との繋がりを作るきっかけをくださったＫさん本当に感謝ですよね。たまに偉そうに言っちゃいますけどね、受けた恩は絶対に忘れません(*^-^*)
この写真は2007年ぐらいですかね、右奥で旋盤しているのが会長で左に少し映っているのは母親です。洗いとかカエリ取りしてました。この頃は大した機械なかったんですよね穴あけも今ではマシニングでちょいちょいっとやってしまいますけど、けがいてポンチうってボール盤で穴空けて。時間かかってましたわ。懐かしい(*^-^*)
2回で終わるつもりやたんですが話が長くなってきたんで次回に・・・。
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20年続けられるってすばらしいいね！